11月モニターキャンペーン実施中!

COLUMN

コラム

色素沈着は治せる?気になる改善方法をドラゴン細井が解説します

2024年07月27日

「色素沈着」という言葉を聞いたことがある方は多いと思うのですが、色素沈着の正式名称をご存じでしょうか?

色素沈着は“PIH”と言う「炎症後色素沈着」が正式名称になり、その名の通り、傷を負った時に傷が治る過程で茶色くなっている状態のことを言います。

色素沈着のことをとても気にされる方が多く、色素沈着を早く治すために色素沈着レーザーなどの治療をしようとする方がいらっしゃるのですが、早く治したいのであればしないことがおすすめです。

色素沈着には明確な治療法があるというわけでもないのですが、なるべく早く治す方法や色素沈着を悪化させない方法はあるので、今回はそこも併せて色素沈着について解説していきます。

色素沈着とは

肌を気にする女性

まず最初に、色素沈着について詳しく解説していきます。

冒頭でも説明した通り、色素沈着とは“PIH”と言う「炎症後色素沈着」が正式名称の症状で、主な症状は傷が治りかけている段階で皮膚が茶色くなることを指します。

炎症が起きた皮膚を回復させようとしている証拠なので、いじったりして刺激を与えてしまうと炎症が悪化してしまうのです。

他にも、紫外線からお肌を守るために産生される物質の過剰分泌が原因で黒ずみの「メラニン」が定着してしまうことや、メイクやスキンケア・生活習慣が原因で色素沈着ができる場合もあります。

この場合の色素沈着はいわゆるシミと呼ばれるものになるので、予防はできても一度色素沈着をしてしまうと元に戻すのがなかなか難しく、ピコスポットやシミ除去レーザーなどで対処するケースも中にはあります。

しかし、今回説明している色素沈着というのは傷が回復する段階でできる色素沈着のことを指し、必ず治るので安心してください。

ここからは色素沈着の治療法や早く治すための方法を紹介していくので、傷が原因でできてしまった色素沈着で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

色素沈着の治療法

肌のケアをする女性

記事の冒頭で色素沈着は明確な治療法があるというわけではないと説明しましたが、色素沈着は炎症後の小火の状態であり、この状態に関してはどうしても“待つしかない”というケースが多いです。

中には、色素沈着にレーザーを当てたり、シミ改善や予防で用いられる薬ハイドロキノンを塗ったりした方がいいのではないかと疑問に思っている方が多いのですが、両方ともやらない方が良いです。

あくまでもここでいう色素沈着はシミではないので、色素沈着によるシミの治療に適応されている治療は適応外になります。

また、レーザーもハイドロキノンも両方“炎症”を起こすものになるので、炎症の火が消えかけ直りかかっているところに油を注ぎ更なる炎症を引き起こしてしまう可能性があります。

これは、消えかけている火が大きくなったり小さくなったりを繰り返してしまうことに繋がり、赤みがなかなか取れない場合もあるため、色素沈着をしている時にレーザーやハイドロキノンを塗るなどの行為はやめましょう。

色素沈着は、約半年〜1年の間様子を見ることをおすすめします。

色素沈着を早く治すためには?

「色素沈着は様子を見る」と説明しましたが、できるだけ早く少しでも色素沈着を治したいと思う方も多いと思います。

色素沈着を早く治すためにできることと言えば“保護”をすることです。

色素沈着は擦れただけでも悪化してしまったり、新たな色素沈着ができたりしてしまうので、色素沈着のある部分が擦れないように3か月程度はテープで保護をするという方法が効果的な治療法になります。

また、テープを貼っていることで新たな色素沈着を防ぐということにもつながるので、最初から色素沈着を起こさないようなケアや、長引かせないようなケアをすることが大切です。

脂肪吸引で色素沈着になる可能性もある?

脂肪吸引の様子

色素沈着は傷が回復している段階で起きる症状であると説明したのですが、実はこの色素沈着は脂肪吸引をした箇所に起こる可能性があります。

脂肪吸引だけでなく、“傷”を伴う施術の場合は色素沈着になるケースが十分考えられます。

傷というのは必ず赤くなってから茶色くなり、時間をかけて徐々に肌色に戻って目立たなくなってくるものです。

このように必ずもとに戻るのですが、その最中でどうしても気になっていじってしまったり、余計な施術をしてしまうことで炎症を悪化させてしまった結果、治る期間を先延ばしにしている方が非常に多いです。

色素沈着が気になる時の対処法

色素沈着は必ず治るので半年〜1年間は我慢してくださいとは言えども、場所によっては色素沈着がかなり気になってきてしまうものです。

刺激を与えることで、治るまでに余計な時間がかかってしまうため、顔の色素沈着はお化粧で隠して見えないようにする方法が良いでしょう。

ファンデーションで隠しきれないという場合は、ボディーコンシーラーを使うことでカバーしやすくなります。

色素沈着の治療法|まとめ

今回は色素沈着について、そもそも色素沈着とは何なのかを始め色素沈着の治療法や早く治すための方法などを解説しました。

色素沈着は“PIH”と言う「炎症後色素沈着」が正式名称になり、その名の通り、傷や炎症が治っていく段階で皮膚が茶色くなるという症状です。

そのため、色素沈着の治療法は特になく、刺激を与えずに放っておくことが1番大切です。

色素沈着を治すために、「レーザーやハイドロキノン等の施術を受けた方がいいのかも?」と考える方もいらっしゃいますが、それらの施術は更なる炎症を引き起こし、色素沈着を悪化させてしまいます。

早く治したい人こそ半年〜1年はそっとしておきましょう。

また、色素沈着を起こしている箇所にテープを貼り、摩擦による色素沈着を防いで患部を保護してあげることが効果的です。

日本専門医機構認定形成外科専門医 医師 眞島 昂也

【監修者】

日本専門医機構認定形成外科専門医

眞島 昂也

旭川医科大学医学部医学科卒業後、藤沢湘南台病院で初期研修を修了。
その後、がん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で外傷治療、美容および形成外科・美容外科全般の研鑽を積む。

現在は東京慈恵会医科大学に勤務し、鼻を中心とした顎顔面領域の手術を数多く手がける。

がん研有明病院では山本医師と同期であり、宮下先生の部下として勤務。現在は塩崎先生の後輩として活躍中。