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COLUMN

コラム

【症例解説】フルフェイスリフト+裏ハムラ

2024年09月07日

症例解説 フェイスリフト+裏ハムラ

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
アマチャチャクリニック(名古屋)院長の佐々木です。

フェイスリフトの蘊蓄(うんちく)について色々とコラムを書かせていただき、まだまだ語り(書き?)足りないものの一度症例解説を。

40代前半の患者さんです。

たるみが気になるとのことで手術を受けてくださいました。

フェイスリフト施術前の患者様

たるみはどうしても加齢とともに起きてしまいます。

そしてそれは中顔面からフェイスライン、そして首まで連続しておきます。

この方の“たるみが気になる”を細かくみていくと次の通り

  • ✔︎クマ
  • ✔︎中顔面の下垂
  • ✔︎口横のもたつき
  • ✔︎たるみによる軽度のフェイスラインの不整
  • ✔︎軽度の首元のたるみ

旧式フェイスリフトとExtended Deep Plane Face and Neck Lift

フェイスリフトの対応について

クマ以外はフェイスリフトで対応、と行きたいところですが、旧式のフェイスリフトだと対応できるのは

  • ✔︎フェイスラインの不整

のみ。

実は加齢感に強く影響する

  • ✔︎中顔面の下垂
  • ✔︎口横のもたつき

へはほとんど変化が出ないことが多く、脂肪吸引・注入によるボリューム調整でリフトアップしている感を演出することしかできません。

  • ✔︎首元のたるみ

もあまりよく取れないので脂肪吸引で変化する分のみにとどまったり誤魔化したりなど。

鋭い方はわかったと思いますが、実は加齢感について旧式のフェイスリフトでアプローチできる部分はほとんどありません。

そこで登場するのがExtended Deep Plane Face and Neck Lift。

SMAS下で広範囲を剥離し靱帯処理することで

  • ✔︎中顔面の下垂
  • ✔︎口横のもたつき

にも効果を及ぼします。

今回はクマ治療として“裏ハムラ”も同時に行っており、Extended Deep Planeで解除できない靭帯にも同時にアプローチをかけていますので中顔面のリフトアップがさらに効果的になります。

また、近年わかってきた首元の解剖知見をもとに、頸部のSMASである広頚筋を牽引してあげることで

  • ✔︎首元のたるみ

にも対応します。

脂肪吸引、注入は“一切なし”です。

フェイスリフトの術前・術後

さて、術後3ヶ月。

変化を見てみましょう。

フェイスリフト術前・術後の変化

上段が術前、下段が術後です。

少し拡大して、斜めと正面からも。

正面から見たフェイスリフトの比較
斜めから見たフェイスリフトの比較

旧式のフェイスリフトだと効果が弱いとされる

  • ✔︎中顔面の下垂
  • ✔︎口横のもたつき

にもしっかりと効果がでていると思います。

SMAS下という剥離が難しい層で広範囲の剥離必要なので難しいですが、しっかりと変化を出すために妥協なく手術しております。

『妥協なきフェイスリフト』を受けたい方、ぜひカウンセリングでお話しいたしましょう。

ページ上部の公式ラインのリンクからお問い合わせください。

それではまた。

日本形成外科学会認定専門医 医師 佐々木 翔一

【監修者】

日本形成外科学会認定専門医

佐々木 翔一

学生時代にミネソタ大学留学にて形成外科に魅せられ、形成外科医になることを決意。

初期研修医終了後、獨協医科大学病院形成外科 形成外科に入局。
大学病院、関連病院に勤務し、先天奇形から眼周りの悩み、顔部外傷およびその再建など幅広い形成外科手術を手がけ、患者のQOL向上のために積極的に美容外科的要素を診療にとりいれていた。大学病院を退職後、老舗美容外科に勤務。塩崎医師の紹介で細井医師と出会う。学生・研修医時代にUnited States Medical Licensing Examination Step1から3まですべてに合格し、Educational Commission for Foreign Medical Graduatesを取得済。

英語での診察も可能です。