9月モニターキャンペーン実施中!

COLUMN

コラム

【プチ整形】美容外科の基本知識ボトックスが持つ効果とは?

2024年08月03日

美容外科の基本知識の1つ「ボトックス」について、皆さんどのくらいご存じですか?

「筋肉注射?」
「エラを小さくできる?」
「肩に打つと肩のハリがなくなる?」
「眉間のシワとかにもいい?」

上記のようにボトックスと聞くとざっくりとした効果や使い方をご存じの方はいらっしゃると思いますが、「ボトックスは怖い」と思っている方も多いかと思います。

そこで今回は、美容外科の基本知識「ボトックス編」ということで、ボトックスについて誰にでもわかりやすいように解説していきます。

そもそもボトックスとはなにか

注射器

そもそもボトックスとは、食中毒の原因菌であるボツリヌス菌から作られる「ボツリヌストキシン」と言われるタンパク質の一種の毒素を分解・精製した「A型ボツリヌストキシン毒素」のことを言います。

正確には、A型ボツリヌストキシン毒素製剤というもので、この毒素自体に筋肉を弱める効果があるため、表情シワの原因となる表情筋の収縮をやわらげてシワを改善することが可能です。

簡単に言うと、毒素を使って筋肉を緩める治療となります。

毒素と聞くと不安に感じる方も多いと思うのですが、毒素を分解・精製して人に打つように作られているので、毒として作用することはありません

ボトックス注射とは

ボトックス注射を口角に注入する様子

ボトックスは筋肉を緩める目的として使用していますが、主に以下の2つの目的で打つケースが多いです。

1)表情シワを取る
2)汗を止める

ここではボトックスをどこに注射するのか、ボトックスを打つ箇所・部分・効果を紹介していきます。

①頭皮・ワキ

ボトックスは筋肉の収縮を弱める薬になっていますが、汗腺の筋肉を弱めることによって汗が出にくくなるという効果もあります。

頭皮や生え際にボトックスを打つことで、頭皮の汗をかく汗腺である「立毛筋」の力を弱めることができるので、頭皮に打つ方もいらっしゃいます。

また、頭皮と同じ原理で夏になると脇汗を抑えるために、脇に打つ方も多いです。

②額・眉間・目尻

これは有名だと思いますが、ボトックスを額に打つ方もいらっしゃいます。

額にある筋肉によってできるシワを取ることができるので、若返りだけでなく綺麗な額を作ることが可能です。

また、眉間にしわを寄せる際に使われる「雛眉筋」と「鼻根筋」を改善する、『眉間ボトックス』も人気な施術になっています。

『目尻ボトックス』は、目をギュッと瞑った際に目尻にできるシワを取ることができますが、笑った際目の下にシワが入ってしまう方は目の下にボトックスを打つケースもあります。

目の周りはシワ対策だけでなく、目を開閉させる時に使う「眼輪筋」の外側にボトックスを打ち目尻を下げる、『タレ目ボトックス』なども人気です。

③唇・鼻周辺

笑った時に歯茎が大きく目立ってしまう「ガミースマイル」を改善する『ガミーボトックス』では、上唇挙筋や上唇鼻翼挙筋など上唇周辺の筋肉にボトックスを打つことで笑っても上唇があがりにくくすることができます

「笑った時に鼻が広がるのが嫌」という方は鼻先の鼻翼にボトックスを打つことで、笑った時に鼻の広がりを抑えるという方法もあります。

下あごに位置する口角下制筋は口角を下に引っ張っている筋肉で、ボトックスを打つと下に引っ張っている筋肉の働きが弱まることで、口角があがりやすい唇をつくることが可能です。

④フェイスライン

ボトックスをエラに打つというのは有名だと思いますが、「いー」と歯を食いしばった時に顎の外側で固くなっている筋肉の咬筋に打つことで、ホームベース型の顔の外側部分を削ることができ、小顔に繋がります。

個人差はありますが、3〜4ヶ所を打つことでフェイスライン・エラ周りをスッキリさせることができます。

また、顎にできる梅干しじわにも効果的です。

口元や歯が出ている方は、無意識のうちに歯を見せないよう口を閉じる癖がついており「梅干しじわ」が寄りやすいため、顎にボトックスを打つことで改善が見込めます。

⑤ボディ

肩こりがひどい方は、肩にある僧帽筋にボトックスを打つことで肩こりの原因である筋肉の拘縮を予防・解消することに繋がるので、肩こりに有効です。

中には、首を長く見せるための“なで肩改善”として肩に打つ方もいらっしゃいます。

もう1つ、ふくらはぎもボトックスを打つ場所として人気な部位の1つです。

つま先立ちをした時やヒールを履いた時、もりっと出るヒラメ筋や腓腹筋の内側にボトックスを打つと筋肉を弱めることができるので、女性らしい華奢なふくらはぎが欲しいという方におすすめです。

また、手全体に指の先から全部針を刺してボトックスを入れることで手汗を抑える、「手汗ボトックス」もあります。

ただ、手汗ボトックスは激痛のため表面麻酔や笑気麻酔を併用して行うのですが、人気な部位というわけではなく「痛いのを我慢してでも手汗を抑えたい」という程手汗に困っている方が受けるボトックスです。

ボトックスのハイレベルな使用方法

ボトックス注射をする様子

ボトックスは主に表情シワの改善や汗を止めるという目的で打つとお話しましたが、ハイレベルな使い方として毛穴を引き締める使い方もあります。

皮膚の表面直下にある「真皮」という浅い層にヒアルロン酸・アミノ酸・抗酸化成分など美肌効果の高い成分を注入する水光注射にボトックスを混ぜる方法や、ボトックス単体を浅い層に打つ方法(スキンボトックス)があります。

毛穴が気になる鼻や頬の毛穴をギュッと引き締めることができるので、全体的な毛穴改善が可能です。

もう1つの方法としてはリフトアップが挙げられます。

ボトックスの種類

注射器と薬品

ボトックスは、シワ改善・汗予防・毛穴改善・リフトアップといった多様な使い方ができますが、ボトックスにも種類があるのをご存じでしょうか?

ここからはボトックスの種類を紹介していきます。

ボトックスの種類|アラガン社製:ボトックスビスタ

ボトックスの種類の1つ目は、ボトックスの中でもっとも有名な「ボトックスビスタ」です。

ボトックスビスタはアラガン・ジャパンという1番大きな会社が作っているボトックスで、以前ヒアルロン酸について説明をした時にも登場した「ジュビダームシリーズ」と同じ会社が作っている非常に安全性の高い種類になります。

▶ヒアルロン酸の記事を内部リンクで入れる

安全性の高さから世界的にも高く評価されているボトックスのため、おすすめではありますがその反面値段は高く、50単位で販売されています。

ボトックスの種類|韓国製:コアトックス・ボツラックス

2つ目は「コアトックス・ボツラックス」と言う韓国製のボトックスで、ボトックスビスタよりも値段が安い点が特徴です。

コアトックスやボツラックスは100単位でボトックスビスタ1つ分の値段よりも安価で入手することができるため、施術代もボトックスビスタより低価格で提供をしています。

ボトックスの種類|アラガン社製と韓国製どっちがいいの?

薬品の種類

ボトックスにはアラガン社製と韓国製の2種類があるとお話しましたが、みなさんの中には「値段が高い方が安全性も高く、安心できるから高い方がいいんじゃないの?」と思われる方が多いと思います。

ボトックスに関してはどちらを打っても良いと言っているのですが、薬としての信頼性が高いのはアラガン社製のボトックスビスタです。

日本国内でのブランド力は、アラガン社製のボトックスの方が優れているということになります。

要するにブランド力が違うというだけで効果は変わりません

安全性は国産の方が確か

安全性を重視している場合は国産のアラガン社製の方が安心です。

韓国製のボトックスが安全でないと言うわけではないですが、海外製ということもありまだ安全性が評価できていない可能性も0ではありません

その成分が日本人には合わない可能性もあるということで、アラガン社製のボトックスしか取り入れていない美容クリニックも中にはあります。

「安全性を買いたい」「海外製で日本国内での安全性が評価できていない可能性のあるのも心配」という方にはアラガン社製で施術を行ないます。

しかし、基本的にボトックスは持続して行なう施術の1つになるので、4ヶ月に1回と継続的に打つことで筋肉が萎縮し効果をしっかりと実感できるのです。

そのため、継続することができる金額でないと意味がありません

アラガン社製のボトックスビスタは安全性が高い一方で高額なので、部位によっては1か所で20万円程かかってしまうケースもあるのですが、韓国製だと7万円程度で打つことができます。

資金力は人それぞれ異なりますが、基本的にアマソラクリニックでは節約をして長く回数を打つことを推奨しているので、アラガン社製と比較すると韓国製を使うことが多いです。

ボトックスに耐性が付く?

ボトックスを検討している方の中には、ボトックスを打ち続けると効かなくなってきてしまうという話を聞き、「金額の高いアラガン社製のボトックスを打てば大丈夫」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、韓国製のボトックスではなく、アラガン社製のボトックスこそ耐性ができると言われているので、アラガン社製のボトックスを打ち続けると次第に効かなくなってくる方がいらっしゃいます。

一方でコアトックスと言われる韓国製のボトックスは耐性ができにくいボトックスと言われているので、長期的に見たときにおすすめなのは韓国製のボトックスです。

ボトックスのリスクについて

目元にボトックス注射する様子

どの施術にもリスクはつきものですが、ボトックスに関してはリスクが殆どないのでこれだけたくさんのクリニックで導入されていたり、施術を受ける方が多い施術です。

しかし、1番気を付けるべき点としてあげるのであれば「動かな過ぎてしまう」ことが挙げられます。

ボトックスの打ちすぎに要注意

目の周りが全く動かない方がたまにいらっしゃるのですが、それはボトックスの打ちすぎで効果が出すぎてしまっているため、AIロボットの受付さんのような表情・見た目になってしまいます。

表情筋やシワを止めすぎてしまうと様々な弊害が出てきてしまうのです。

眉毛を上げる時におでこのシワの筋肉を使いますが、額を止めすぎてしまうと眉毛を上げることができなくなってしまうので、目が重たくなってしまいます。

ボトックスは戻すのが難しく、緩和する薬もあるのですが効き目はあまり芳しくありません。

効きすぎたら困る薬になるので、手前から攻めるという基本的な方針に従い、少な目から打つようにしてください。

また、ボトックスはただ注射で液を注入する単純な動作に見えると思いますが、ボトックスこそプロフェッショナルな技術が必要になってくる施術の1つなのです。

ボトックスだけに限らずどの施術にも言えることですが、トラブルが起きないかはドクターの技術次第のため、ハイレベルなドクターに施術をしてもらうことが1番の安心材料になります。

ボトックスが持つ効果とは?|まとめ

今回はボトックスについて解説しました。

ボトックスは打つ部位も多く、種類もたくさんあるため分からないという方もいらっしゃると思いますが、基本的には非常に安全な治療になります。

多くの方がボトックスを打っており、ボトックスという注射1本だけで悩みの改善に繋がることが多いので、初めての方でも安心してトライしてみてほしい施術です。

日本専門医機構認定形成外科専門医 医師 眞島 昂也

【監修者】

日本専門医機構認定形成外科専門医

眞島 昂也

旭川医科大学医学部医学科卒業後、藤沢湘南台病院で初期研修を修了。
その後、がん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で外傷治療、美容および形成外科・美容外科全般の研鑽を積む。

現在は東京慈恵会医科大学に勤務し、鼻を中心とした顎顔面領域の手術を数多く手がける。

がん研有明病院では山本医師と同期であり、宮下先生の部下として勤務。現在は塩崎先生の後輩として活躍中。