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【注意】美容外科医が絶対にやらない美容整形3選!を徹底解説

2024年04月20日

今回は、「美容外科医が絶対にやらない美容整形3選!」を徹底解説します。

美容外科医が絶対にやらない美容整形3選で紹介している手術・施術を提供しているクリニックもあるため、メリット・デメリットを知らずに行なってしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあります。

美容整形は患者さんも執刀医もお互いハッピーになるために行うものであり、手術・施術をしてアンハッピーになってしまっては意味がないため、アマソラクリニックでは絶対にやらない美容整形3選と言っても過言ではありません。

しかし、デメリットも理解したうえで行う分には患者さんの自由です。

それぞれの手術・施術のメリットだけでなく、デメリットをしっかりと把握した上で、行なう・行なわないの判断をしましょう。

絶対にやらない美容整形①アクアフィリング注入

注射器

美容外科医が絶対にやらない美容整形1つ目は、アクアフィリング注入です。

アクアフィリング注入とは豊胸手術の一種で、1990年代にウクライナや中国で使用され始めた「アクアフィリング」と呼ばれるゼリー状のフィラーをバストに注射することでバストアップを図る手術です。

アクアフィリングは98%が水分でできているため、組織になじみやすく安心で、ヒアルロン酸やシリコンバッグよりもかなり柔らかい感触が特徴で1度注入すれば3∼5年はその効果が持続するとも言われており、注射だけでバストアップできるという点で注目を集めていました。

しかし、アクアフィリングは安全でないということが分かり始め、今や美容外科学会を含む4団体が共同で注意喚起の声明を出すほど危険な施術になりました。

アクアフィリングが危険な理由

実際にアクアフィリング豊胸を行なった方から、

・腫瘤(しこり)形成
・患部の痛み
・胸の変形
・授乳時にアクアフィリングが感染

などの合併症が多く確認されました。

また、このアクアフィリングは注入したバストだけで感染を起こすのではなく、細胞の間を通って体の中を移動することがわかっており、大胸筋と言われる筋肉に入り込むだけでなく、お腹や股間まで移動した例もあるほどです。

アクアフィリングはただ体の中を移動するだけでなく、移動した先でも感染を起こすことが判明しており、注入してから11年後に移動・感染が起こったりとかなり厄介なものとなっています。

危険極まりないアクアフィリング

上述の通りアクアフィリング注入は注意喚起をされている施術なのですが、まだやっているクリニックが何件かあり、実際にアクアフィリングの修正依頼をしに来られる方も複数いらっしゃいます。

実際にアクアフィリング注入をしてその修正依頼に来られる方はバストが固く拘縮していたり、形が変形してしまっている患者さんが多く、残念ながら1回注入したアクアフィリングを完全に取り除くことは難しいです。

修正の際は丁寧にバストの中を何度も洗い、注入したアクアフィリングを出そうとはしますが完璧に取り除くことは難しく、アクアフィリングの除去ができたとしても、アクアフィリングを包んでいる被膜が硬くて取れないということもあります。

また、1回アクアフィリングを注入したことが原因で修正手術をして感染に繋がってしまうという爆弾を抱えている施術になります。

絶対にやらない美容整形②PRP+FGF注入

顔に注入する様子

美容外科医が絶対にやらない美容整形2つ目は、PRP+FGF注入です。

PRP+FGF注入は再生治療として

・ほうれい線やマリオネット線を薄くする
・目の下のクマを消す
・頬のコケ治療
・コメカミの凸凹治療

など、主に注入箇所を“ボリュームアップ”させることで若返り効果を得る治療として活用されています。

PRP+FGF注入は採取した自分の血液を加工して注入するという治療になっており、PRP自体は再生治療としてある程度世界でも認められている治療になるのですが、そこにFGFと言われる「線維芽細胞増殖因子」を混ぜて注入するという日本発祥の治療があります。

この治療を発明した先生自体は論文も書かれていて評価もしっかりと受けているのですが、PRP自体の作り方も日本全国で異なるだけでなく、FGFの配合比率も論文とは異なったオリジナルで行なっている所も多いです。

PRP+FGF注入が危険な理由

もともとこのPRP自体に含まれる線維芽細胞増殖因子(FGF)を含む成長因子が非常に弱く、改善が少ないという欠点があったのですが、PRP+FGF注入はFGFを直接追加して治療に使用しています。

追加したFGFが純粋な脂肪細胞などを増やしてくれる分には夢のような治療ですが、実際にはそんなことはなく、何かよくわらかない組織が増殖して問題を起こしていることが散見されます。

アクアフィリングも注入してから数年後に感染することがあると説明しましたが、PRP+FGF注入にも同じことがあり、注入してから数年後に注入箇所が異様に膨らんでしまうという症例も確認されているのです。

成分や正体をしっかりと把握できている物を注入した場合に万が一異常反応が起きても原因や対処法を検討する余地があるものの、あまり良くわかっていない成分の場合はどのような反応がおきて異常反応が出てしまっているのか検討の余地もありません。

長期的に見たとき、PRP+FGF注入はコントールすることのできない治療となるので、やるべきではないという判断に至ります。

線維芽細胞増殖因子(FGF)は皮膚に作用する成分ということはしっかりと分かっているため、皮膚の治療に使用する分には問題はないのですが、皮膚ではない部分に注入するのは少し抵抗があります。

絶対にやらない美容整形③鼻に人工物の挿入

鼻の形を確認する様子

美容外科医が絶対にやらない美容整形3つ目は、オステオポアやGメッシュ・ワイコ/ミスコなどの人工物を鼻に挿入する施術です。

鼻先にボールを入れたり、鼻筋に糸を入れて理想の鼻を形成する施術なのですが、入れたボールや糸が透けてきたと修正依頼をしに来られる方が非常に多いです。

鼻の整形はオープン方とクローズ法の2種類

そもそも鼻の整形には、オープン法とクローズ法という大きく2種類の方法に分けられています。

その名の通り、オープン法は鼻を切開し軟骨全体を露出して行う方法となっており、高度なスキルと豊富な経験が必要になってくるため、美容外科医であれば全員できる手術ではありません。

反対にクローズ法は切開して鼻を開かずに行なう手術になるため、オープン法ができない美容外科医はクローズ法でしか手術を行えません。

そのため、オステオポアやGメッシュ・ワイコ/ミスコなどの人工物を鼻に挿入する施術はオープン法で鼻の整形ができない先生が行なっているケースが多く、そもそもオープン法で手術することのできない先生に鼻の整形を担当してもらうこと自体、リスクが高いです。

オープン法ができる先生がクローズ法を選択する場合ももちろんありますが、そのような場合と、オープン法ができない先生がクローズ法を行なった場合ではその成果や長期的に見た結果が大きく異なります

短期的な成績はいいものの長期的に見ると危険

オステオポアやGメッシュ・ワイコ/ミスコなどの人工物を鼻に挿入する手術は短期的に見ると満足度は高い施術であると言えますが、長期的にみるとやはりあまりお勧めすることができない施術になります。

鼻に挿入されたボールや糸はそこで固定することができないため、鼻の中で動きやすく、左右にずれてしまったり、皮膚にテンションがかかることで浮き出てきてしまうことが多いです。

挿入した物がずれてしまったり、浮き出てしまうと不格好になってしまうので修正対象になり、最終的には挿入した物を取り除く必要が出てきてしまいます。

挿入する手術にも高額な金額を支払っているのにも関わらず、その手術のせいで摘出費用と修正費用がさらに必要になるのです。

除去すればいいだけの話と思われる方も中にはいらっしゃると思うのですが、除去をしても元の鼻に戻ることはなく、挿入した箇所に空洞ができてしまうため、その後の再手術にも大きく影響をもたらすケースも多いので、早めの摘出をおすすめします。

美容整形初心者は要注意。美容外科医が絶対にやらない美容整形3選|まとめ

美容外科医が絶対にやらない美容整形3選を紹介しましたが、特に美容整形初心者の方は注意が必要です。

美容整形は手術の前にカウンセラーの方や外科医と必ずカウンセリングを行なうのですが、今回紹介した3つの施術は聞こえが良い文句で売り出されている手術になるので、美容整形初心者の方は「いいんだ!」と思ってしまいやすいです。

アクアフィリング豊胸に関しても、98%が水でできているため馴染みやすく、感触もヒアルロン酸やシリコンバッグとは比べ物にならないくらい柔らかく、注射1つでバストアップをすることができると言われてしまうと、簡単にかつ安全にバストアップできると思ってしまいます。

鼻に人工物を挿入する手術に関しては、鼻を切開しないためダウンタイムも比較的短く、傷も鼻の中だけに残るので安心と言われてしまうと良く聞こえるものです。

おすすめされた手術は1回持ち帰り、どういう手術なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかなど、しっかりと調査をしてからする・しないの判断をすることをおすすめします。

日本形成外科学会認定専門医 医師 佐々木 翔一

【監修者】

日本形成外科学会認定専門医

佐々木 翔一

学生時代にミネソタ大学留学にて形成外科に魅せられ、形成外科医になることを決意。

初期研修医終了後、獨協医科大学病院形成外科 形成外科に入局。
大学病院、関連病院に勤務し、先天奇形から眼周りの悩み、顔部外傷およびその再建など幅広い形成外科手術を手がけ、患者のQOL向上のために積極的に美容外科的要素を診療にとりいれていた。大学病院を退職後、老舗美容外科に勤務。塩崎医師の紹介で細井医師と出会う。学生・研修医時代にUnited States Medical Licensing Examination Step1から3まですべてに合格し、Educational Commission for Foreign Medical Graduatesを取得済。

英語での診察も可能です。