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COLUMN

コラム

【鼻の整形】現役美容外科医が鼻手術の種類について徹底解説!

2024年06月01日

美容整形の手術はたくさんありますが、その中でも鼻の手術は患者さん側の知識が大事になってきます。

そこで今回は、ル・トロワビューティクリニック Vogueの院長であり、ドラゴン細井の鼻手術の師匠である鼻手術のベテラン「前田拓摩医師」を招き、鼻の施術について種類や詳細を詳しく解説しました。

鼻の整形は患者さん側の知識がとても重要になってきますので、今回の動画・記事を見て鼻整形について知って、どの手術を選べば良いかしっかりと学んでいきましょう。

鼻の手術の種類は何がある?

鼻の整形手術を受ける前

まずは鼻の手術の種類から説明していきます。

鼻の手術は大体以下の8種類が主流となっており、今回は侵襲が小さい順番に紹介していきます。

・ヒアルロン酸
・糸
・ボール
・プロテーゼ挿入
・鼻尖形成
・鼻中隔延長
・鼻翼縮小
・骨切り幅寄せ

針穴のみで鼻を高くする、上げるなら|ヒアルロン酸

鼻のに注射する様子

まずは、ヒアルロン酸です。

鼻のヒアルロン酸注入の特徴としては、鼻根部という目と目と間のところから鼻筋から鼻先まで、自由に要領を決めて簡単に鼻を上げることができます。

傷もヒアルロン酸を注入するときに刺す小さな針穴程度で、直後からメイクもでき、ダウンタイムが非常に少ないという点もメリットです。ただ、鼻先までヒアルロン酸を注入できるクリニックは限られています。

一時的に鼻を高くしたいなら?|糸・ボール

鼻の施術の種類

その次は、糸やボールです。

「オステオポア」や「オステオポール」と呼ばれる手術で、糸を鼻先から鼻柱側に入れたり鼻背側に入れたりして鼻筋や鼻先を高くしたり、人工物の溶けるボールを使用して鼻先を高持ち上げます。

簡単にできる!というセールス文句で売り出されているため、見かけた方や周りにされた方もいるのではないでしょうか?

しかし、この糸やボールを入れるという術式はアマソラクリニックでも、前田先生のル・トロワビューティクリニック Vogueでも絶対に採用しません

糸を採用しない理由

前田先生が糸やボールでの鼻整形を採用していない理由としては、感染のリスクが大きく関わっています。

ヒアルロン酸を入れて万が一感染してしまった際や形が気に入らないという場合は、入れたヒアルロン酸を溶かすことができるのですが、糸は感染してしまったら鼻を切開して感染した糸を抜く必要があります。

万が一前田先生が糸を入れ、その糸が感染してしまった際は鼻を切開して感染源を取り出せばいいだけの話なのですが、鼻を切開して手術することのできるドクターはそもそも糸やボールの手術を推奨していません

鼻を切開して手術ことができないドクターが鼻整形の術式として糸やボールを推奨している確率が非常に高いので、糸やボールを推奨しているドクターが鼻を切開して感染した糸を綺麗に取り出すということ自体が難しいと言えます。

高さがあまりでない・危険性が高い

他の理由としては、大して高くならないところ、そして効果を求めようとすると鼻から糸が飛び出す可能性があることがあります。

糸を入れる方法としては鼻筋に糸をたくさん入れて高さを出す方法と、鼻先に縦方向に糸を挿入して鼻を持ち上げる方法があるのですが、しっかりと高さを出そうと無理をすると鼻先から糸が飛び出してしまうということもがあるのです。

実際に身の回りで起きた話なのですが、前田先生の後輩が鼻にワイコと呼ばれる糸を挿入したところ、感染して取れなくなってしまったため、仕方なく口の中を開けたら口の中から糸がたくさん出てきたという事例もあります。

ボールを採用しない理由

ボールを採用していない理由も糸と同じ原理です。

ボールを鼻先に入れてしまうとボールの重さに耐えられず、鼻先の軟骨が変形してしまい、入れた当初は高かったとしても徐々に鼻先の軟骨が潰れて下がってしまいます。

入れたボールがしっかりと鼻の形に合えば良いのですが、鼻の形に合わず、先だけボールの様になってしまう人もおり、それを入れることで後から手術をした時に、良かったはずの元の鼻の形が崩れた状態で手術をしなくてはいけないというリスクもあります。

糸やボールは一言で言うと「何かトラブルを起こして、執刀医のところに戻ってくるリスクが高い手術」です。

切ってボールを入れるだけで一瞬高くなるので、リスクも含め、そういうニーズがある方にとっては無きにしもあらずですが、長期的に見たときにおすすめはできません

美容外科医の中では、レベルの高い鼻尖形成や鼻中隔延長の手術ができないドクターが糸やボールでごまかしているというイメージが強い手術方法です。

鼻筋を高くするなら|プロテーゼ

ヒアルロン酸・糸・ボールを解説した次は、シリコンを入れるプロテーゼです。

プロテーゼの挿入方法は鼻の内側だけに傷を作って挿入をする「クローズ法」と、外側から切開をして挿入をする「オープン法」の2種類に分けられます。

プロテーゼ:クローズ法

クローズ法

クローズ法はその名の通り、鼻の穴の中だけで傷を作ってできる治療なので、鼻の外に傷が付きません

クローズ法は基本的にプロテーゼオンリーで、「できるだけダウンタイムを少なくしたい」「鼻を開けるのは怖い」という患者さんに行うことが多いです。

少し話がそれますが、前田先生が美容外科医になったころは、プロテーゼ単体を入れるという手術が結構メインでされていました。また、同時に耳などの軟骨を移植して鼻を高くするという方法を30万円程度で行っている時期もあったのですが、今は滅多に採用しない方法です。

クローズ法を採用しない理由

大手美容外科の先生たちがクローズ法で鼻尖形成を行うという、大きい手術と小さい手術の間になる手術を作ったのですが、実はこの結果はあまり良くありません。

クローズ法なので鼻の内側だけ空けて行うのですが、この方法で鼻翼軟骨をスキマから引っ張って縫うとどうしてもひしゃげてしまい、ピンチノーズという潰された鼻になる人が多く、その修正に来られる患者さんがかなり多いです。

この修正を行っていくうちに、アマソラクリニックやル・トロワビューティクリニック Vogueではほぼオープン法しか採用しなくなりました。

プロテーゼ:オープン法

オープン法

「オープン法」は、アマソラクリニックやル・トロワビューティクリニック Vogueで行っている鼻整形のメインで、鼻の鼻柱のところを空け、鼻をめくって内部の構造をしっかり見ながら手術をする方法です。

これはアマソラクリニックやル・トロワビューティクリニック Vogueだけでなく、今美容整形界隈では鼻整形のメインで行われている手術です。プロテーゼをオープン法で行う場合は、基本的にプロテーゼ単体で行うことは少なく、その他の手術と一緒に行って鼻の形を調整することが多いです。

他の術式で鼻先を高くした際に足りなくなった鼻筋を埋める方法としてプロテーゼを挿入したり、サポートの意味合いで使用されるケースもあります。

これから紹介する、鼻尖形成・鼻中隔延長・鼻翼縮小・骨切り幅寄せは(基本的に)全てオープン法で行う手術になります。

鼻先の形成なら|鼻尖形成・鼻中隔延長・鼻翼縮小

鼻の形成の種類

まず、鼻の整形をしたいという方には、

・鼻筋を持ち上げたいのか
・鼻先を伸ばしたいのか
・団子鼻を細くしたいのか

の3つの目的で案内をしています。

(鼻筋を高くしたい場合はプロテーゼ、)鼻先を細くしたい場合は鼻尖形成、鼻先を伸ばしたい場合は鼻中隔延長、小鼻を小さくしたい場合はプロテーゼにオプションで鼻翼縮小、もしくは鼻翼縮小単体で行うことが多いです。

鼻先の手術でセットになる|耳介軟骨移植

鼻の手術ではよく、耳の軟骨を取って鼻先に移植するという耳介軟骨移植がセットになります。

鼻尖形成単体という手術はほとんどなく、鼻尖形成+耳介軟骨移植、もしくは鼻中隔延長+耳介軟骨移植などのように、他の術式と耳介軟骨移植がセットになることが非常に多いです。

鼻は、1個1個の場所に1個1個の術式があるというのが難しいところで、どこか1か所を直すとその穴埋め(1か所を直した時に生じる不均衡)を他の術式で行う必要が出てくるなど、鼻は複合手術になりやすいパーツでもあります。

鼻筋を細く・幅を狭くするなら|骨切り幅寄せ

鼻の整形手術

最後に、骨切りです。

骨切りが適応になる人はそこまで多くはないのですが、鼻筋が太かったり、鼻筋の幅が広い場合は、骨切りの対象になります。

鼻筋の骨をパキッと割って寄せることで鼻筋を細くする骨切り幅寄せが適応になります。

【鼻の整形】鼻手術の種類について|まとめ

今回は鼻整形の術式について解説しました。

Instagram等では糸やボールでシュッとした鼻の人が色々いると思うのですが、それが全てではなく、鼻の手術はたくさん種類があるということを皆さんに知っていただきたいです。

知識がない中でカウンセリングに行き、簡単に鼻整形ができる術式として糸やボールをすすめられ、ドクターのいうがままに受けるというのは非常に危険なので、あらかじめ鼻整形についての知識を持ったうえで検討しましょう。

ドクターに会いに行く前に、自分の鼻にはどういった手術が合うのか、いくら位のお金がかかるのかを自分でしっかりと理解し、判断したうえでドクターと話して決めた手術というのは納得がいくかと思います。

何度も言いますが、ボールや糸は基本的に鼻の手術ができるドクターは使いません。

鼻整形にはこんなに種類がたくさんあるので、自分に合った手術方法を探して後悔しないようにしましょう!

日本形成外科学会認定専門医 医師 佐々木 翔一

【監修者】

日本形成外科学会認定専門医

佐々木 翔一

学生時代にミネソタ大学留学にて形成外科に魅せられ、形成外科医になることを決意。

初期研修医終了後、獨協医科大学病院形成外科 形成外科に入局。
大学病院、関連病院に勤務し、先天奇形から眼周りの悩み、顔部外傷およびその再建など幅広い形成外科手術を手がけ、患者のQOL向上のために積極的に美容外科的要素を診療にとりいれていた。大学病院を退職後、老舗美容外科に勤務。塩崎医師の紹介で細井医師と出会う。学生・研修医時代にUnited States Medical Licensing Examination Step1から3まですべてに合格し、Educational Commission for Foreign Medical Graduatesを取得済。

英語での診察も可能です。