切らずにできるたるみ改善施術で人気のHIFUですが、たくさんの質問をいただきます。
切る必要がなく、痛みも少ないと言われるので、皆さんも気になるかと思います。
HIFUには多くの利点があるのですが、HIFUの適応がない人が受けてしまうとデメリットにもなりかねません。
そこで今回は、HIFUの利点と欠点・気を付けなければいけないことについて解説します。
目次
たるみ治療のHIFUについて
まず、HIFUの原理について解説します。
そもそもHIFUとは、高密度焦点式超音波を使用した機械のことを指し、肌のたるみに深くかかわるSMAS筋膜に超音波を集中させて熱で引き締める仕組みになっています。
もう少しわかりやすく説明すると、超音波を虫眼鏡のように集めて熱エネルギーを作ることによって高温にし、たるみに深く関わるSMAS筋膜を火傷させて縮める治療です。
火傷をするとその火傷の傷を治そうとする創傷治療が働き、この創傷治療によって組織が縮むことによっても引き締まります。
火傷によって脂肪細胞が細胞死することにより、顎下などの脂肪を減らすことができるのもHIFU治療で期待できる効果です。
HIFUをするとデメリットが出る部分
結論から述べると、HIFUをすることでデメリットに繋がる部位の代表例は以下2か所です。
・頬骨下のコケる部分
・こめかみ
お顔のお肉を減らしたい、お顔をすっきりさせたいと思っている方は多いと思うのですが、お顔にはボリュームが減ってしまうと逆に老けて見えてしまう部分があります。
頬骨下のコケ部分とこめかみがその代表例で、この部位にHIFUを行うと逆に老けて見えてしまうというデメリットに繋がる可能性も少なくありません。
実は頬骨下のコケ部分とこめかみの2箇所は、よく脂肪注入をする部分でもあります。
人間は骸骨に近づけば近づくほど老けて見えてしまうので、年を取ればとるほど骸骨の様な凹みが出てきてしまい、この凹みが原因で老けて見えてしまいます。
年を取ってコケてしまった所に脂肪を入れてボリュームを戻してあげる、つまり必要な箇所に脂肪を注入して凹みを無くすことで、アンチエンジング効果を得ることができるのです。
24歳より若い人はHIFUをしない方がいい?
若い方は顔が卵型になっているかと思います。
骨がなく凹んで見えてしまうこめかみと頬骨下部分が、脂肪やSMASでボリュームが補われていることによって卵型を保っています。
加齢によって脂肪やSMASのボリュームが減り、骨も縮んでくるとこめかみと頬骨下部分がくぼみ始めどんどん顕著になってくるのです。
このように、こめかみと頬骨下部分にある脂肪やSMASはあった方が若く見えるものなのですが、HIFUを当てることによって脂肪が減少することやSMASが引き締まり小さくなってしまうことによりこめかみ、頬骨下が凹んで老ける方向に向かってしまう可能性があります。
中には、「頬コケがある方にはHIFUを当ててはいけない」と言っているクリニックや、24歳よりも若い方にはHIFUをすすめないクリニックもあります。
大手さんでも、若い人はHIFUを当てなくてもいいという流れになってきているのです。
24歳より若い人でたるんでいる人はいない
24歳より若い人でお肌がたるんでいるからという理由でHIFUが適応になる人はいないと言っても過言ではありません。
24歳より若い人は、たるんでいるというよりは単純にお肉付きがいいため、HIFUで引き締めるのではなく、脂肪吸引で脂肪を減らしてあげるという手術が適応になることの方が多いです。
20代後半になってくると少しずつほっぺが落ちてくることによってたるみが出始めるので、HIFUの適応になります。
若い人は何もしないことが効果的!?
若い人は、小顔矯正や顔のリンパマッサージ・コロコロをして小顔ケアをしている方がとても多いのですが、これらを行わない方がHIFUをやるよりも効果的な場合もあります。
皮膚は弾性で触れば触るほどパンツのゴムのように伸びてしまうのです。
触れば触るほどたるみが起きやすい状況になってしまうので、特に若い方は触れないことの方が重要です。
HIFUの値段相場
ここではHIFUの値段相場について解説します。
HIFUが初めて登場したての頃は少し高めな金額を設定している所も多かったものの、今は価格もどんどん落ちてきており、下手をすると3~4万円くらいで全顔にHIFUが打てるクリニックも増えてきている状態です。
正規料金の相場を説明すると全顔400ショットで8〜10万円程度で、時期によっては値引きしたり、回数券を買うと単価が安くなることもあります。
また、アプリケーターと呼ばれる照射する部分が消耗品であるため、1ショットあたり患者さん1名1名に原価がかかってしまうのです。
原価に加えて看護師の人件費も上乗せされるため、下げられる値段は決まっており、価格帯が暴落することのない治療と言われています。
HIFU、どの機械がおすすめ?
現状、HIFUは以下の4つが主流です(2021年1月時点)。
・ダブロ
・ダブロゴールド
・ソノクイーン
どれがいいのかはあまり変わらないのですが、台数が出回っているのはウルトラセルQ+です(2021年1月時点)。
やはり、1番多く出回っている機械は安全性が高いので、迷ったらウルトラセルQ+にするという選択肢は問題ないと思います。
HIFUの先駆けとなったエコーを搭載したウルセラという機械があり、良く引き上がるのですがかなりの痛みを伴う点と値段が非常に高い点が欠点です。
ウルセラは1回15〜20万円するので、ウルセラを1回する金額でウルトラセルQ+を3回できると考えるとウルセラを1回するお金でウルトラセルQ+を3回行った方がいいでしょう。
看護師さんたちはしっかりとプロトコルに基づいて行っていることが多く、しっかりと訓練を受けているため、どこで受けてもそんなに大差はありません。
身近なところでなるべく手軽にできるような選択をしてもらえればいいとかと思います。
たるみ治療『HIFU』の利点・欠点と値段相場|まとめ
今回は切らずにできるたるみ治療の1つ、HIFUについて解説しました。
お顔のたるみが気になる方にはおすすめの施術ですが、24歳以下の方や頬コケがある方がHIFUを当てるとデメリットに繋がってしまいます。
人間は骸骨に近づけば近づくほど老けて見えてしまうため、頬骨の下のコケる部分とこめかみにはHIFUを当てない方がいいでしょう。
HIFUは全顔400ショットで8~10万円程度行っている所が多く、下手をすると3~4万円くらいで全顔打てるところもあります。
時期によっては値引きしたり、回数券を買うと単価が安くなることもあります。
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