豊胸手術後は手術の種類によって着用可能なブラジャーの種類が異なり、術後のダウンタイムなどに圧迫が強いブラを着用してしまうと、胸の形やバランスが崩れてしまったり痛みを感じる原因になりかねません。
術後も綺麗な胸の形をキープするためには手術当日そして術後の下着選びが重要になります。
この記事では豊胸手術後はいつからブラジャーが着けられるのか、そして、手術後の適切な下着やブラジャーとは何かについてご紹介します。術後のブラジャーの圧迫によって起こりうるリスクについても合わせて解説していくため、是非参考にしてみてください。
目次
豊胸手術後ブラジャーはいつから着けられる?直後・翌日以降の下着の選び方
豊胸手術後の適切な下着は行った豊胸手術の種類によって異なり、通常のブラジャーを着用できる時期なども異なってきます。
ここから豊胸手術後のブラジャーの着用について、豊胸手術の種類別にご紹介します。
シリコンバッグ豊胸手術の場合
シリコンバッグ豊胸では、切開した部位の抜糸が終わるまでは腫れや内出血を極力少なくするためにバストバンドや豊胸用ブラジャーを着用し、当クリニックでは抜糸まで両者を着用していただきます。
バストバンドや豊胸ブラジャーの邪魔にならないように手術当日、そしてこれらを着用する期間は大きめのキャミソールのみなどで過ごしていただくのがいいでしょう。
バストバンドのみのクリニックもあり、その場合にはノンワイヤーブラトップがおすすめになりますが、クリニックごとに推奨している下着の種類などが異なる場合もあるので、手術を行うクリニックに確認することをおすすめします。
また、切開部位の抜糸当日にはバストバンドが外れるため自宅から下着の持参が必要ですが、その際はワイヤー入りの下着や補整する力の強いブラを避け、ノンワイヤーブラやスポーツブラなど胸を強く圧迫しないようにすることが重要です。
術後1ヵ月間も、バストのトラブルやリスクを防ぐためにノンワイヤーブラやスポーツブラなどを着用するようにしてください。
脂肪豊胸手術の場合
脂肪豊胸手術では、脂肪吸引した部位の抜糸が終わるまでの約1週間は胸の締め付けが極力少なくなるオーバーサイズのノンワイヤーブラトップがおすすめです。
脂肪豊胸手術では脂肪細胞の生着率を高くしてあげることがより大きなバストを手に入れるために重要になり、特に最初の1ヶ月が重要とされています。
この期間に、注入された脂肪が締め付けられたり、過度に揺れたりすると脂肪細胞は死んでしまいます。
術後1ヶ月はオーバーサイズのノンワイヤーブラやスポーツブラなどで胸を強く圧迫しないよう、かつ揺れが最小限になるようにしてあげることが重要です。
かなり慎重派の意見ではありますが、術後3ヶ月は移植された脂肪細胞を労ってあげてもいい、という考えもありますので、余裕のある方は上記の下着を3ヶ月間続けていただくとより良い結果が得られるかもしれません。
ハイブリッド豊胸手術の場合
ハイブリッド豊胸手術を行った場合、脂肪豊胸とシリコンバッグ豊胸の注意点どちらにも気を配る必要があります。
手術直後はシリコンバックの安定化や内出血・腫れを少なくするためにバストバンドや豊胸用ブラジャーを着用する必要があるため、ハイブリッド豊胸手術の抜糸前は締め付けが無い少し大きめのノンワイヤーのブラトップを着用しましょう。
その後は脂肪豊胸手術と同様に、締め付けがなくかつ胸が揺れない程度まで支えてくれるノンワイヤーのブラジャーやスポーツブラを着用して優しくバストを支えるものを術後1ヶ月程度は続けましょう。
豊胸手術後にブラジャーで胸を圧迫するリスクとは?
手術で綺麗になった胸を更に綺麗に見せようと、個人の判断で補整力の強いブラジャーを手術直後からあえて使用する方も中にはいます。
しかし、豊胸手術後の胸はささいな衝撃や圧迫によって胸の形やバランスが変形してしまったり、胸にしこりができて最悪の場合、摘出手術が必要です。
ここからは、豊胸手術後の胸を圧迫するリスクについて詳しく解説していきます。
シリコンバッグ豊胸手術後に胸を圧迫するリスク
シリコンバッグの豊胸は、胸にシリコンを入れてバストの大きさを調整している分、術後は胸に入っているシリコンに大きな衝撃や圧迫が起きないように注意が必要になります。
胸に入れているシリコンバックをしっかりと胸に安定させる必要がありますが、抜糸後に補整力が強いワイヤー入りのブラを使用すると、ワイヤーの強い圧力によってシリコンバッグの位置がずれてしまう危険性があるのです。
シリコンバッグがずれると左右のバストの形が非対称になってしまうため、リスクを避ける為にもワイヤー入りのブラジャーの着用は術後1ヵ月は控えるようにしましょう。
脂肪豊胸手術後に胸を圧迫するリスク
脂肪豊胸を行った直後に圧迫感が強いブラジャーを着けてしまうと胸の血流が悪くなりせっかく注入した脂肪が定着しなくなる可能性があり、さらにはバストにしこりができてしまう危険性があります。
また、脂肪豊胸の手術後はダウンタイムが長く、脂肪を吸引した部位と一緒にバストの経過にも気を配る必要が出てきます。
ハイブリッド豊胸手術後に胸を圧迫するリスク
ハイブリッド豊胸手術は、シリコンバッグを入れる技術と脂肪を注入する技術の良いとこ取りの手術ですが、その分両方の注意点も引き継ぐことになります。
脂肪豊胸手術のように、圧迫されるブラジャーを着用して血流の流れを悪くすると脂肪の定着率が下がったりしこりができる原因を作ってしまいます。
またワイヤー入りのブラはシリコンバッグの位置をずらしてしまうため、ハイブリッド豊胸手術後も細心の注意を払う必要があるのです。
バストを締め付けない!豊胸手術後におすすめのブラジャー
通常のブラジャーはバストの形を整えたり、バストの揺れを極力少なくするために下部にワイヤーが入っているものが多いですが、ワイヤー入りのブラジャーを手術直後そして術後早期にすぐ使用すると上述の通りバストに悪い影響を与えてしまいます。
豊胸手術直後はワイヤー入りのブラジャーを利用するのは控えた方が良いため、上述でも取り上げた「ブラトップ」や「ノンワイヤーブラ」の詳しい解説をしていきます。
豊胸手術後におすすめのブラジャー|ノンワイヤーブラ
豊胸手術後におすすめできるブラジャーとして「ノンワイヤーブラ」が挙げられます。
ノンワイヤーブラはその名の通りブラジャーの下部にワイヤーが入っていないタイプの下着で、ワイヤー入りのブラジャーより締め付け感が少なくかつバストを支える力も備えているのが特徴的な下着です。
ノンワイヤーブラは抜糸後のダウンタイム中や、ワイヤーブラに移行する前のリハビリ下着として着用するのがベストです。
同じような理由でスポーツブラも術後のブラジャーとしてはおすすめになります。
豊胸手術後におすすめのブラジャー|カップ入りキャミソール
豊胸手術後におすすめできるブラジャーとして、「カップ入りキャミソール」も挙げられます。
「ブラトップ」とも呼ばれ、キャミソールの内側にカップが既に装着された下着であるため、ブラの紐が必要ない分おしゃれに利用する女性が多いのが特徴です。
また上から着るだけでバストを優しく支えてくれる他に、ノンワイヤーブラよりアンダーの締め付けが少ない商品が多い点も大きなメリットになります。
そのため抜糸前のデリケートな時期にも着用できる下着であり、圧迫したくないけど少しでもバストを支えたいといった場合におすすめしたい下着です。
カップ入りキャミソールは種類によってはワイヤーが入っているものもあるため、豊胸手術後の下着として利用する際は間違えないようにする必要があるのと、ノンワイヤーブラよりはバストを支える力が弱いことが多いため、バストが安定してきたらノンワイヤーブラに移行するとより良いです。
新しいブラジャーはバストの大きさが安定してから購入しよう|まとめ
豊胸手術術後早期や当日のバストは非常にデリケートであるため、術後のバストへの影響が出ないブラを選ぶ必要があります。
また、圧迫感の強いブラを手術後早期に着用してしまうとシリコンバッグの位置がズレたり、脂肪の定着率の悪化などの悪影響が出てしまいます。
脂肪豊胸手術は術後の胸のサイズに変化が出てくるため、新しいブラジャーはバストの大きさが安定してからの購入がおすすめです。
せっかくの豊胸手術で得た綺麗なバストを維持するためにも、適切なブラや下着を選択できるようにしましょう!