口元を後方に移動させ、顔全体のバランスを整える手術です。
一般的には両側の第一小臼歯(前から4番目の歯、時に5番目の歯)を抜歯して、そのスペースの分だけ前歯を後ろに下げる施術です。

リスク・副作用について
感染と腐骨化 | 注意して管理していても、術後感染が起こる場合があります。主に下顎を固定しているプレート、スクリューが感染を起こす可能性があります。感染を起こすと、腫れ、疼痛の増悪、排膿などを起こします。必要に応じて、抗生剤の処方や切開・排膿の処置を行う場合がございます。感染が長期に及ぶ場合はプレートの抜去が必要な場合がございます。また、骨に感染が生じたり、骨内の血流が不足した状態になると、骨が壊死してしまうリスクはゼロではありません。壊死した骨は炎症の原因となることがありますので、その際は削り取るなどして除去する再手術が必要な場合がございます。 |
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麻痺や感覚鈍麻 | 術中の操作や術後の腫れによって一時的に神経が圧迫されることで麻痺や痺れが生じることがあります。ほとんどの場合は術中の骨切り部の視野を確保するために多少引っ張られることによるもので一時的に起こります。痺れや腫れにより口が閉じにくく、動かしにくくなることがあります。回復には通常3〜6ヶ月程度かかります。まれに、麻痺が長期的に残る可能性がありますが、通常は2年ほど経つと慣れて気にならなくなることが多いです。※感覚の麻痺のみで運動の麻痺は起きません。※極々稀に仮に万が一、手術中に神経が切れてしまった時は神経縫合を行う形で対処します。 |
後戻り | 移動させた骨が時間とともに、多少後戻りする場合があります。手術プランはそれを予期して計画しておりますが、特に舌癖(舌で歯を押す癖)がある方は予定以上に後戻り等を起こす場合があります。舌の癖がある方は術後MIPT(口腔機能訓練)を歯科で受けていただくことをオススメ致します。 |
施術の流れ
手術前
STEP手術説明と予約
担当する医師が具体的な手術の方法や副作用、術後の経過について説明します。きちんとご納得いただいたうえで、ご契約となり施術の予約をいたします。